米機密文書の流出、21歳州兵を起訴 機密情報の意図的保持など6つの罪状
(CNN) 米司法省は15日、国防総省の大量の機密文書をSNSに流出させたとして訴追された空軍州兵を6つの罪状で正式に起訴したと発表した。罪状は国防に関する機密情報の意図的な保持や移転などを含む。
マサチューセッツ州空軍州兵に所属するジャック・テイシェイラ被告(21)は4月、諜報(ちょうほう)活動取締法に基づいて逮捕、起訴された。当該の機密情報を「ディスコード」と呼ばれるソーシャルメディアプラットフォームに投稿した容疑だった。
被告はまだ正式な罪状認否を行っておらず、依然として連邦政府の施設に拘束されている。
ジャック・テイシェイラ被告は4月14日、米マサチューセッツ州ボストンの連邦地方裁判所に出廷した/Margaret Small/AP
判事は先月、テイシェイラ被告の拘束を継続する決定を下した。本人に「誠実さが欠如」しているとし、容疑の情報漏洩(ろうえい)によって米国内外の数えきれない人々を危険な状態に置いたと強調した。
テイシェイラ被告の弁護士は、被告がディスコードに投稿した機密情報についてインターネットを通じてそれ以上拡散するとは予期していなかったと主張。また検察に対しては以前から、被告による情報漏洩リスクの評価を「誇張」しているとの見方を示している。
CNNが先に報じた通り、空軍上層部は複数のメモにより、不適切な機密情報へのアクセスに関してテイシェイラ被告に再三警告を発していた。それでも被告は数カ月にわたり機密情報へのアクセス権限を保持。数カ月にわたりそれらを共有することが可能な状態だった。