メルセデス車にチャットGPT搭載、米国で試験運用
(CNN) ドイツの自動車大手メルセデス・ベンツが米マイクロソフトと提携し、米国内のメルセデス車に生成AI(人工知能)の「チャットGPT」を搭載する。
メルセデス車には既に音声で操作できる機能があり、「ヘイ、メルセデス」と話しかけて簡単な指示を出すことで車内の温度を調整したり、目的地を設定したり、電話をかけたりすることが可能。マイクロソフトによれば、チャットGPTを使うことで、さらに自然な会話に近い形の音声操作が実現でき、機能を増やすことができる。
同システムは単純な指示に反応するだけでなく、それまでの会話の内容を記憶して、運転手や車内の人との対話のやり取りができる。答えられる範囲も広がり、車や運転に関係ない内容にも応答が可能。例えば簡単なレシピについて尋ねたり、コロラド州への旅行に一番適した時期について質問したりできるという。
ほかのアプリと連携させれば、レストラン予約や映画チケットの購入などにも利用できる。
米国では16日から、メルセデス車の「インフォテインメントシステム」MBUXを使って「ヘイ、メルセデス、ベータプログラムに参加したい」と声をかけることで、チャットGPTシステムを試用できる。
チャットGPTはインターネット上で調査研究やエッセーの執筆、投資アドバイスなどに利用される一方で、深刻な状況にある人に対して助けにならない答えを出すこともある。