米下院司法委員会、フルトン郡地区検事への調査開始

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J・ジョーダン議員(左)率いる米下院司法委がF・ウィリス地区検事への調査を開始/Getty Images

J・ジョーダン議員(左)率いる米下院司法委がF・ウィリス地区検事への調査を開始/Getty Images

(CNN) 米共和党が主導する連邦議会下院の司法委員会は24日、ジョージア州フルトン郡のファニ・ウィリス地区検事を対象とした議会調査を開始した。この動きはCNNが最初に報じた。

同じ日にはトランプ前大統領が郡の拘置所に出頭。トランプ氏は前回2020年の大統領選でジョージア州の結果を覆そうとした画策に関与したとして、10以上の罪状で起訴されていた。

司法委は24日にウィリス氏に送付した書簡の中で、同氏が司法省との連絡もしくは調整を行ったかどうかを尋ねた。司法省はトランプ氏を別個の2つの事件で起訴している。書簡はまた、ウィリス氏が連邦政府の資金を使って自身の捜査を完了したのかどうかも質問している。ウィリス氏の捜査はトランプ氏に対する4度目の起訴につながった。

州レベルの捜査に連邦政府の資金を使用したのかどうかという共和党からの質問は、ニューヨーク州マンハッタン地区検察のアルビン・ブラッグ検事に問われたものと同様の内容になる。ブラッグ氏は今年、口止め料の支払いを隠蔽(いんぺい)するためとされるビジネス記録の改竄(かいざん)でトランプ氏を起訴している。

ウィリス氏宛ての書簡で、司法委員会委員長を務めるジム・ジョーダン下院議員(オハイオ州選出)は、委員会が州レベルの捜査に対して法的権限を有すると考える理由を説明。その上でウィリス氏には政治的な動機があると主張した。具体的には同氏が起訴に先駆けて新たな選挙資金集めのウェブサイトを立ち上げたことに言及。さらにトランプ氏ら起訴された人物について、「マグショット」と呼ばれる顔写真の撮影が必要だと訴えたことにも触れた。トランプ氏に対する過去3回の起訴で、マグショットは撮影されていない。

ジョーダン氏はまた、ウィリス氏が2年半にわたってトランプ氏を起訴せず、大統領選の共和党候補指名争いが本格化する時期にこれを行ったとも指摘。「さらにあなたは、この問題の公判を2024年3月4日に開始するよう求めた。これは複数の州で予備選が行われる『スーパーチューズデー』の前日に当たる。8日後にはジョージア州の予備選も控えている」と付け加えた。

ジョーダン氏はウィリス氏に対し、来月7日までに自分たちの要請に関する何らかの文書もしくは情報を提示するよう求めた。

フルトン郡地区検事局はコメントを控えた。ただウィリス氏はかねて司法省のジャック・スミス特別検察官のオフィスと調整を行ったことを否定。一貫して自身の捜査を擁護し、政治的動機は存在しないと主張している。

一方、ジョージア州の共和党議員らも自分たちで州レベルの調査を立ち上げ、ウィリス氏の捜査について検証する可能性がある。同州のマージョリー・テイラー・グリーン下院議員が明らかにした。すでに州内の高位当局者らと潜在的な調査について協議しているという。

グリーン氏はまた、今週のCNNの取材で、ウィリス氏に対する連邦議会主導の調査を強く求めているとも述べていた。

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