マウイ島山火事、郡が電力会社を提訴 強風警報の中「送電線の通電続けた」
(CNN) 100人以上の死者を出した米ハワイ州マウイ島の大規模な山火事で、マウイ郡は24日、電力会社のHECOが対応を怠ったために壊滅的な被害が発生したとして、同社や関係会社に損害賠償を求める訴えを起こした。
訴訟の中でマウイ郡は、国立気象局(NWS)が強風警報や火災警報を出していたにもかかわらず、HECOが送電線の通電を続けたことは弁解の余地がないと主張。警報では送電線が倒壊して火災が発生し、乾燥状態にあおられて瞬く間に燃え広がる可能性を指摘していたとした。
マウイ郡側の弁護士によると、損害賠償請求は総額数千万~数億ドル規模になる可能性がある。
HECOの広報担当者はCNNに宛てた声明で「想像を超える悲劇の後で、我々はマウイの人や郡の支援に全力を挙げている。調査が進行中のうちにマウイ郡が訴訟の道を選んだことは大変残念だ」と述べた。