酔ってバイソン蹴った容疑、負傷した男を逮捕 米イエローストーン国立公園
(CNN) 米イエローストーン国立公園で、酒に酔ってバイソンの脚を蹴ったとされる男がこのバイソンのために負傷した。米国立公園局は4月29日、男を逮捕したと発表した。
発表によると、逮捕されたのはアイダホ州アイダホフォールズ在住のクラレンス・ヨーダ―容疑者(40)。4月21日の午後、イエローストーン国立公園内の道路上で、バイソンの「至近距離」(約23メートル以内)に接近したとされる。
パークレンジャーは、「バイソンの群れに嫌がらせをしてバイソンの足を蹴った人物」がいるとの通報を受けて出動。容疑者の車を突き止めて、モンタナ州ウェストイエローストーンの街中で停止させた。
ヨーダ―容疑者は近くの病院で手当てを受けた後に逮捕され、モンタナ州ボーズマンの拘置所に連行された。けがの程度などは分かっていない。
ヨーダ―容疑者の逮捕容疑は、自らを危険にさらしかねない飲酒、秩序を乱す行為、野生生物への接近、野生生物の妨害など。同容疑者が乗った車を運転していたマッケンナ・ベース容疑者(37)も、酒気帯び運転や野生生物の妨害などの容疑で逮捕された。
米連邦地裁の記録によると、2人とも無罪を主張している。
イエローストーン国立公園によると、バイソンによるけが人が報告されたのは今年に入って初めてだった。2023年には1件、22年は3件が報告されている。
同公園は入場者に対し、大型動物(バイソン、ヘラジカ、オオツノヒツジ、シカ、コヨーテ)からは23メートル以上、クマやオオカミからは91メートル以上離れるよう勧告している。
オスのバイソンは成長すると体重900キロにもなる。体は大きくても時速48キロの速度で走り、高さ1.5メートルの障害物を跳び越すこともできる。