米の高齢者狙う詐欺被害、昨年は11%増 34億ドル以上失う

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60歳以上の米国民が昨年被った詐欺の被害額は前年比で約11%増加した/VioNettaStock/iStockphoto/Getty Images

60歳以上の米国民が昨年被った詐欺の被害額は前年比で約11%増加した/VioNettaStock/iStockphoto/Getty Images

(CNN) 米連邦捜査局(FBI)は2日までに、60歳以上の国民が2023年に遭った詐欺被害に触れ、損失額は34億ドル以上とし、前年比で約11%増の水準に達したと報告した。

これら詐欺被害には、日常生活に欠かせない家電製品の修理の必要性、虚偽の投資勧誘、男女の恋愛関係の意図的な醸成、ゆすり、個人情報の漏出や身元のなりすましなどに絡む犯罪に起因する。

FBIの犯罪捜査部門の幹部は報告書発表に伴う声明で、60歳以上の人々が被害を受ける金銭的な搾取の摘発は優先的な責務であり続けていると強調した。

報告書によると、詐欺被害の報告があった高齢者は昨年、10万人以上で失った平均額は3万3915ドル。10万ドル以上の場合は約6000人だったという。

FBIによると、これら詐欺被害に泣いたのは高齢者だけではない。60歳以下でも昨年は30万人以上の個人が大切なお金をむしり取られていたという。

これら被害を減らすためFBIが推奨している対策は金融機関に連絡し、預金などの支払い手続きの凍結を求めることだ。昨年の場合、この対抗手段により60歳以上の個人が被害を受けた詐欺の苦情の626件で3200万ドル以上の凍結が可能になったという。

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