「変革的」、民主党献金者も高揚 ハリス氏指名獲得の可能性受け
(CNN) 米東部ペンシルベニア州フィラデルフィアの弁護士で長年にわたり民主党の資金集めに携わっているアラン・ケスラーさんは、バイデン大統領が21日に大統領選からの撤退を表明し、後継としてハリス副大統領を指名した直後から電子メールが続々と送られてくるようになったと語った。
ケスラーさんによれば、特に一つのメールがバイデン氏の献金者の間での雰囲気を要約しているという。
それは大口献金者からの「これは変革的だ」との文言だ。
民主党の大統領候補をめぐる数週間の混乱を経て、ケスラーさんによれば、バイデン陣営のための献金者として勧誘した人たちからは、ハリス氏に全力を注ぎ、ハリス氏のために活動するとの声が上がっているという。
昔からの民主党献金者のマット・ゴーマンさんはCNNの取材に対し、「電話が鳴りっぱなしだ」と語った。
ゴーマンさんは、バイデン氏を深く尊敬しているとした上で、下された決断を支持し、ハリス氏を支援するのが「義務」だと感じていると述べた。
ゴーマンさんや他の献金者は、ハリス氏について「興奮している」と語った。これまで資金を手元に置いていた人々から、民主党全国大会もしくは特定の政治資金管理団体(政治活動委員会=PAC)など、どこに資金を提供すればいいのか多くの問い合わせの電話が入っているという。
興奮の印は他にもある。民主党のためのオンラインでの献金用プラットフォームによれば、ハリス氏に対して、大統領選の最初の5時間で2750万ドル(約43億円)以上の小口献金があった。
ハリス氏には資金が必要だ。バイデン・ハリス陣営とその関連のPACは6月にトランプ陣営を上回る資金調達を行ったが、新たに提出された報告書によれば、7月に入ってトランプ陣営がより多くの資金を獲得して選挙戦に突入したことがうかがえる。