撤退前日、側近2人はバイデン氏に何を伝えたか

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NAACPの集会で演説するバイデン大統領=16日、ラスベガス/Tom Brenner/Reuters

NAACPの集会で演説するバイデン大統領=16日、ラスベガス/Tom Brenner/Reuters

(CNN) バイデン大統領が大統領選から撤退すると表明する前日の20日、同氏は側近2人との会合で撤退の意思を固めたという。事情に詳しい関係者が語った。

バイデン氏は先週、新型コロナウイルスに感染し、地元デラウェア州で療養中。同関係者によると、長年の側近であるマイク・ドニロン氏とスティーブ・リチェッティ氏が20日、同氏との会合で見せた世論調査の結果や民主党幹部の動きに関する資料は、事実上勝利の見込みがないことを示していた。

全米や激戦州での支持率低下と、党内に広がる離反の動きはさらに日を追って加速することが予想され、元通りの選挙戦に戻る道は壊滅状態にあるとの状況が改めて浮き彫りになった。

バイデン氏が自伝「約束してくれないか、父さん」で書いた通り、2016年大統領選の出馬前には、息子を亡くしたばかりの同氏を周囲が引き留めようとした。だが今回、側近の両氏が本人に撤退すべきだとはっきり告げることはなかったという。

バイデン氏は両氏との会合を終えるまでに撤退を明言し、発表に向けて書簡の草案や行動計画の作成を始めるよう指示した。書簡は21日午後、X(旧ツイッター)に投稿された。

バイデン氏は21日午前、リチェッティ氏の立ち会いのもとで撤退の意向を確認し、最側近や家族以外の主な関係者に電話で連絡。投稿の数分前には、さらに政権高官にも連絡した。

バイデン氏は発表の数時間後も、リチェッティ氏とともにデラウェア州の自宅から有力議員や州知事、当局者らへの連絡を続けていたとされる。

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