バイデン氏、大統領選撤退を表明 後継にハリス氏を支持

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大統領執務室から演説を行うバイデン大統領=14日、米首都ワシントン/Erin Schaff/Pool/Getty Images

大統領執務室から演説を行うバイデン大統領=14日、米首都ワシントン/Erin Schaff/Pool/Getty Images

ワシントン(CNN) バイデン大統領(81)は21日、大統領選から撤退すると表明し、後継候補としてハリス副大統領を支持する意向を示した。

バイデン氏はX(旧ツイッター)の公式アカウントに投稿した書簡を通し、「大統領を務めてきたことは人生最大の栄誉」としたうえで、「再選を目指すつもりだったが、撤退して残りの任期は大統領としての職務遂行に専念することが、党と国家にとって最も有益だと確信する」と言明。詳細については今週中に国民向けの演説を行うと述べた。

これに続く投稿では、自身が2020年大統領選の民主党候補として最初に決断したのは副大統領候補にハリス氏を選ぶことだったと述べて、「私が下したなかで最高の決断だった」と振り返り、「ハリス氏を今年の党候補として全面的に支持、推薦する」と表明した。

ハリス氏は同日、知らせを受けて「大統領の推薦を受けることは光栄。指名を勝ち取るつもりだ」とする声明を発表した。ハリス氏に近い党幹部は、同氏が議員や外部団体、献金者らと連絡を取り始め、この日だけで200件の電話をかける見通しだと指摘した。

クリントン元大統領と妻のヒラリー・クリントン元国務長官をはじめ、民主党の大物らが速やかにハリス氏への支持を表明した。

一方、オバマ元大統領は声明でハリス氏に言及せず、「党指導者らのつくりだすプロセスから優れた党候補が出てくることを信じている」と述べた。20年党予備選で取った立場と同様、最終的に党候補が選ばれた後に党内をまとめる助けとなれるよう、注意深く動向を見守る意向とみられる。

党の正副大統領候補を決め直すために、開かれた指名プロセスが必要と主張する声もある。

民主党候補は来月開かれる党全国大会での代議員投票で正式に指名される。バイデン氏は党予備選で圧倒的多数の代議員を獲得していたが、その代議員らが自動的にハリス氏に引き渡されるわけではなく、代わりにだれに投票するかが注目される。

バイデン氏の撤退表明を受け、共和党からは同氏の即時辞任を求める声が上がった。

トランプ前大統領はSNSへの投稿で、バイデン氏は大統領の職務に「不適格」だと主張した。CNNとの電話インタビューでは、バイデン氏が「米史上最悪の大統領として歴史に名を残すだろう」と語り、ハリス氏はバイデン氏より倒しやすいとの見方を示した。

共和党のジョンソン下院議長も、「バイデン氏が大統領選立候補に不適格なら、大統領の職務にも不適格だ」だとする声明を出した。

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