台風の死者325人、数百人が行方不明も捜索難航 フィリピン

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NASA提供

NASA提供

(CNN) 台風「ボーファ(24号)」に直撃されたフィリピン南部ミンダナオ島の被災地は、一夜明けた5日も数百人が行方不明になっており、懸命の捜索救助活動が続けられた。しかし道路が寸断されたり停電の発生や通信の途絶に見舞われた場所もあり、捜索は難航している。

当局によると、6日朝までに確認された死者は325人、負傷者は411人に上り、少なくとも379人が行方不明になっている。暴風雨によって家を失った人は18万人を超え、5日の報道によれば、山間部の村では住民の半数あまりが死亡した。ほぼすべての住宅が損壊した村も複数あるという。

災害対策当局によると、ミンダナオ島北部で損壊した住宅は2970棟に上り、うち半数は全壊した。避難所になっていた公共施設や学校などが鉄砲水の被害に遭い、死者が出たところもあるという。

避難所には現在、災害対策当局の発表で少なくとも18万人、フィリピン赤十字によれば21万6000人が身を寄せている。

被災地では井戸に海水が流れ込んで淡水が不足し、衛生状態の悪化も問題になっている。橋が壊れたり幹線道路が寸断されたりした地域には、船舶を使って救援物資を届けているという。各地の港では同日、高波のため約5000人が足止めされた。

ボーファは5日もフィリピンを縦断して北上を続け、4カ所に相次いで上陸して各地に豪雨をもたらした。

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