フランスで同性婚反対デモ、数十万人参加
(CNN) フランスのオランド大統領が打ち出した同性婚の合法化に反対するデモが13日にパリで行われ、エッフェル塔付近に数十万人の参加者が集まった。
デモ行進の様子を撮影し米CNNの読者投稿型サイト「iReport.com」に投稿した男性は、「私はキリスト教徒であり、結婚は女性と男性の間のものだとする聖書の教えを信じる」と語った。
オランド大統領は、同性婚および同性カップルによる養子縁組の合法化を公約として掲げ、昨年の大統領選挙で当選した。法案は閣議で了承されており、近く議会に提出され、3月までに採決が行われる見通し。
これに対してカトリック教会や保守層は反発を強め、パリ大司教は昨年、同性婚が認められれば「社会の基盤が揺らぎ、子どもの間の差別を招く」と発言。イスラム教、ユダヤ教、仏教などの宗教団体も懸念を表明し、議員は100人以上が法案に反対している。
一方、同国の同性愛者でつくる団体は、同法案が通過すれば「フランスにおける権利の平等が大きく進展」し、時代遅れの差別を終わらせるまたとない好機になると主張。「性的指向や性別によって差別することなく、すべての家庭を法律で保護する必要がある」と訴えている。