世界遺産環礁での米艦船座礁、えい航断念 サンゴ礁へ被害

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世界最大のサンゴ礁地帯の水中をバーチャル体験

(CNN) フィリピン南西部のパラワン島近くの「世界遺産」指定の環礁で掃海艦「ガーディアン」が起こした座礁で、米海軍は26日までに、船内への浸水や船体の損傷がひどいためえい航は不可能との判断を示した。

代替措置として、クレーンを積んだ船を向かわせ、つり上げてガーディアンを移動させる。掃海艦の装備類を取り外して重量を減らし、はしけ船などに載せる予定。この作業には2週間掛かる見通し。クレーンは1週間内に到着予定。

米海軍幹部によると、掃海艦の船腹の数カ所で浸水があり、相当な水量になっている。自力での航行は不可能と判断した。当初、満潮の時を狙って同艦の移動を試みたが失敗していた。

ガーディアンは1月17日、スルー海にあるパラワン島から東南東へ約130キロ離れたトゥバタハ環礁で座礁。現在は環礁の周縁部分から約20~30メートル入り込んだ場所にある。当初は船首部分のみが環礁に入っていたが、波で船体全てが環礁内部に押し流された。

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