世界遺産環礁での米艦船座礁、えい航断念 サンゴ礁へ被害
同環礁の自然公園は世界遺産に指定され、絶滅危惧種などの魚類、サンゴ礁やサメが生息している。
ガーディアンの全長は約68メートルで、重量1312トン。フィリピンのスービッグ基地からインドネシアの寄港地へ向かっていた。乗組員79人は事故後に他の船へ退避していた。
海軍幹部によると、燃料油などが漏えいした形跡はない。25日には他の船舶がガーディアンから約57キロリットルのディーゼル油を抜き取ったと発表した。ただ、サンゴ礁へ被害を与えたことは認めた。フィリピン政府は先に、広さ約1000平方メートルにわたって同環礁が損傷したと主張、損害賠償を求める方針を示していた。