女性受刑者150人がレイプされ、焼死 男性受刑者の集団脱獄で コンゴ
(CNN) コンゴ民主共和国東部の主要都市ゴマで150人以上の女性受刑者がレイプされ焼死したことがわかった。同市の刑務所で先月27日、男性受刑者らが集団で脱獄を謀り、逃走する際、刑務所に放火したという。国連の報道官が明らかにした。
国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)の報道官はCNNに対し、脱獄した男性受刑者にレイプされた女性受刑者165人のうち、大半が火災で死亡し、9~13人が生き延びたと語った。
脱獄が行われた当時、ゴマではコンゴの正規軍と反政府武装組織「3月23日運動(M23)」らが市の支配権をめぐって戦闘を繰り広げていた。国連が支援するラジオ局が3日に報じたところによると、男性受刑者の一部は看守に殺害された。
同局は4000人以上の被収監者が逃亡し、刑務所は現在「完全に空っぽ」で廃虚と化していると伝えた。
ムヤヤ通信相は5日、CNNに対し、165人の女性に対するレイプを確認し、「政府はこの野蛮な犯罪を最大限の力をもって非難する」と語った。
同国は数十年にわたり、紛争関連の性的暴力に悩まされている。今回の殺害と集団レイプは、繰り返されてきた惨状を反映している。
OHCHRは先月31日にも、コンゴ軍とその同盟組織が関与する他の性暴力事件の報告を受けたと述べた。
南キブ州でコンゴ軍が女性52人をレイプしたという報告があり、集団レイプの疑いもあるという。
ゴマ市を制圧したと主張しているM23は今週、政府軍との衝突で3000人近くが死亡したことを受け、即時の人道的停戦を求めた。