コンゴ民主共和国の紛争、武装勢力が人道停戦を宣言

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ゴマで起きた衝突の犠牲者の遺体を降ろすコンゴ赤十字・民間防衛の作業員ら/Alexis Huguet/AFP/Getty Images

ゴマで起きた衝突の犠牲者の遺体を降ろすコンゴ赤十字・民間防衛の作業員ら/Alexis Huguet/AFP/Getty Images

(CNN) コンゴ民主共和国東部で先週、主要都市の北キブ州ゴマを制圧した反政府武装勢力が3日、翌日からの停戦を宣言した。武装勢力と軍の戦闘では数百人の死者が出ている。

反政府武装組織「3月23日運動(M23)」を含む「コンゴ川同盟(AFC)」は3日の声明で、「政府が引き起こした人道危機への対応」として停戦を宣言した。

軍が停戦に同意するかどうかは不明。これまでの仲介や停戦合意は失敗に終わっている。

軍の報道官は4日、CNNとのインタビューで、停戦宣言は武装勢力側の真意ではなく、諸外国向けの宣伝にすぎないと主張した。

政府と国際社会は、M23の背後に隣国ルワンダの支援があると非難してきた。

国連の専門家らも、コンゴ東部でM23を指導、支援するルワンダ兵は3000~4000人に上り、M23自体の戦闘員を上回っていると推定する。

コンゴのチセケディ大統領は先週、M23をルワンダの「手先」と呼び、強い対応を約束していた。

一方、ルワンダのカガメ大統領は3日、CNNとのインタビューで、同国の部隊がコンゴ東部にいるかどうかは分からないと語った。

戦闘は先週、武装勢力によるゴマへの進軍で始まった。国連の最新のデータによると、同市内で少なくとも900人の遺体が収容され、約2880人の負傷者が報告されている。

AFCの報道担当者は1月31日のインタビューで、ゴマに新政権を樹立し、さらに南キブ州や首都キンシャサへ進軍すると語っていた。

だがAFCは3日の声明で、南キブ州を制圧する意思はないと強調し、「民間人とわれわれの拠点を守ることを改めて表明する」と述べた。

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