イタリア総選挙の投票始まる、世論調査は中道左派がリード
(CNN) イタリアで24日、総選挙の投票が始まった。世論調査ではベルサーニ氏率いる中道左派連合が優勢だが、ここ数週間でベルルスコーニ前首相が率いる中道右派連合も追い上げている。
投票は25日まで2日間かけて実施される。今回の選挙は、ベルサーニ、ベルルスコーニ両氏がそれぞれ率いる連合と、モンティ首相の陣営、および既成政党批判を展開する元コメディアンのグリッロ氏率いる陣営の4極間の争いになっている。
直近の世論調査では、ベルサーニ氏の中道左派連合がベルルスコーニ氏の中道右派連合を僅差でリード、大きく遅れてグリッロ氏の陣営が3位につけていた。
イタリアの政治制度は連合が形成されやすい仕組みになっており、中道左派はベルサーニ氏率いる民主党を中心に左派系の政党が連合。一方、ベルルスコーニ氏率いる自由国民党は、移民反対を唱える北部同盟と連合を組んでいる。
自由国民党は昨年12月、改革を目指して発足したモンティ政権への支持を撤回。これを受けてモンティ首相が辞意を表明し、議会が解散した。