大統領選後の暴動で死傷者、逮捕者続出 ベネズエラ国営通信
(CNN) 南米ベネズエラで大統領選の集計結果発表を受けて暴動が発生し、少なくとも7人が死亡、61人が負傷した。国営メディアが16日、検察幹部の話として伝えた。
国営AVN通信は、暴動に関連して135人が逮捕されたと報じている。
大統領選は14日に投票が行われ、選管当局が15日、故チャベス大統領の後継者ニコラス・マドゥロ暫定大統領の当選を発表。一方、野党候補のエンリケ・カプリレス氏は集計のやり直しを要求していた。
国営通信は死者の発生を野党の抗議行動と関連付け、死亡したのはマドゥロ氏の支持者だったと報じた。当局者は、政府の運営する医療施設や食料配給所、銀行などが暴動の標的にされたと話している。
選管当局の発表によると、マドゥロ氏の得票率は50.8%、カプリレス氏は49.0%だった。この結果の発表後、両氏とも支持者に平静を呼びかける一方で、互いが暴動をあおったと非難している。
カプリレス氏は16日も改めて再集計を要求し、選挙に不正があったと主張。政府が暴力を行使して再集計要求から関心をそらそうとしていると訴えた。
一方、マドゥロ氏は国営テレビの演説で、米大使館が野党の暴動をあおっていると主張、このまま暴動が続けば行動に出ることも辞さないと言明した。