サウジ王子、女性の運転を支持 「社会的・経済的に有益」
(CNN) 女性が車を運転することが禁止されているサウジアラビアで、アブドラ国王のおいで世界的な富豪として知られるアルワリード王子が16日までに、女性の運転する権利を支持するコメントをツイッターに書き込んだことが分かった。
王子は、女性に運転を認めることには社会的、経済的なメリットがあると主張。50万人の外国人運転手を雇う必要がなくなると指摘した。
このツイートに対し、人権活動家のワジーハ・フワイデルさんは「国の経済的損失という面に注目したのは興味深い」と評価する一方、「王子の発言はこれまでも見出しを飾ってきたが、実際には何も改善されなかった」と述べた。アブドラ国王が発言するまでは、この問題に関する報道を追わないことにしているという。
同国には約900万人の外国人労働者が滞在中。当局は最近、不法移民対策に頭を悩ましている。
女性の運転を巡っては、王子の妻であるアメーラ王女も昨年、改革が必要だと発言して注目を集めた。
同国の交通法に女性の運転を禁止する条項はないが、宗教上禁止と解釈される場合が多い。同様の理由で、女性が銀行口座を開設したりパスポートを取得したり、男性保護者の同伴なしで学校へ行ったりすることも認められていない。