シリアのロケット弾がレバノン領内に着弾、住民4人死傷
(CNN) レバノン軍によると、内戦が続く隣国シリアから発射された複数のロケット弾が14日、レバノン側の村に着弾し、1人が死亡、3人が負傷した。
現場は国境に近いカスルという村で、複数の住宅が破壊された。軍は声明で「現場周辺の地域に軍部隊を展開し、住民保護と発射元への対応のため必要な措置を取った」と発表した。
レバノンの国営通信は、この地域に着弾したシリアのロケット弾で13歳の子どもが死亡したと伝えている。
スレイマン大統領はウェブサイトに載せた声明で、「国外の紛争に何の関係もない、罪のない市民の死を招いた」として非難した。
シリアでは2011年3月以降、中東、北アフリカの民主化運動「アラブの春」に影響を受けた抗議デモが反アサド政権の運動に発展し、武力弾圧を強める政権側と激しく衝突してきた。
シリアの反体制派によれば、14日はシリア全土で少なくとも124人が死亡した。国連は今年2月、同国での死者が7万人に達したとの推計を発表している。