シリア政府軍と戦闘の過激派、アルカイダへの忠誠表明か

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(CNN) シリア内戦で政府軍との戦闘に加わるイスラム過激派「ヌスラ戦線」は11日までに、アルカイダ指導者への忠誠を誓ったと受け止められる音声メッセージを複数のイスラム過激派系のウェブサイトに掲載した。

同時に、世俗派を含むシリア反体制派との共闘を今後も進め、同国でのイスラム国家樹立を目指すと強調した。また、ヌスラ戦線を傘下組織の1つとするアルカイダ系組織「イラク・イスラム国」の最近の主張を否定した。

同戦線の音声メッセージは、ジャウラニ総司令官の名前で出された。イラク・イスラム国が主張する内容については事前の連絡や相談もなかったとして否定。シリア情勢に目を向ける前、イラクで聖戦主義者と共に戦った事実は認めながらも、他の様々な組織との接触を踏まえイラク・イスラム国と合流する考えは先送りしたと述べた。

イラク・イスラム国は今週、過激派系のサイトにバグダディ指導者と名乗る人物のメッセージを載せ、ヌスラ戦線との合体を明かし、組織の名称を「イラクとシリアのイスラム国」にするなどと主張していた。

ヌスラ戦線のメッセージは、アルカイダ最高指導者ザワヒリ容疑者への忠誠を誓いながらも、地上戦などでの組織戦略には変更がないと指摘。シリアでのイスラム国家樹立は同国で共に戦い、聖戦を挑む全ての人物の助力があって初めて実現すると述べた。

米国務省は昨年12月、ヌスラ戦線をイラク・イスラム国とつながる外国のテロ組織と指定していた。

オバマ米政権は最近、シリア反体制派へ非致死性の装備品などを供与する方針に転じていた。米政府当局者によると、防弾服や暗視装置、自衛に役立つ他の装備品が含まれる。武器供与についてはシリアのテロ組織に流出する恐れがあるとして消極姿勢を示している。

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