野党候補、数え直しを要求 ベネズエラ大統領選
(CNN) 南米ベネズエラで14日に投開票が行われた大統領選で選挙管理委員会は3月に死去したチャベス大統領から後継指名を受けたニコラス・マドゥロ暫定大統領(50)の勝利を宣言したが、野党候補のエンリケ・カプリレス氏(40)は不正があったとして票の数え直しを要求した。
選管は同日、マドゥロ氏の得票率が50.66%、カプリレス氏の得票率が49.07%だったとしてマドゥロ候補の勝利を明らかにしていた。
カプリレス氏は選管による結果発表後、数千に及ぶ不正行為があったとして選挙結果は無効だと指摘。「全ての票が数え直されるまで、どんな結果も認めることはない」と語った。
一方、マドゥロ氏は支持者らの歓声に応え、「チャベス司令官、作戦は完了しました」と宣言。「これが人々の決断だ」と勝利を誇った。
3月に死去したチャベス氏は1999年に大統領に就任。「21世紀の社会主義」を掲げ、中南米に次々と誕生した左派政権の先頭に立って反米路線を貫いた。2011年から4回にわたってがんの手術を受け、昨年12月の手術以降は公の場に出ていなかった。