ウクライナ戦争終結が不可能なら、米国は「前へ進む」べき ルビオ国務長官
(CNN) ルビオ米国務長官は18日、ウクライナ戦争を終結させることが不可能なのであれば、米国は取り組みを打ち切って前へ進む必要があるとの認識を示した。
ルビオ氏は仏首都パリを離れる前に記者団の取材に応じ、「ウクライナ戦争の終結が不可能なのであれば、我々は前へ進む必要がある」と発言。「実現可能かどうかを迅速に判断する必要がある。私が言っているのは数日単位の話だ」と述べた。
トランプ政権がウクライナにおけるロシアの戦争の終結を模索するなか、ルビオ氏とウィトコフ特使は前日、欧州の同盟国やウクライナと会談していた。
国務省の説明によれば、米国が策定した和平案の概要は会談で「前向きに受け止められた」という。ルビオ氏はロシアのラブロフ外相とも会談し、同じ概要を伝えたとされる。
ルビオ氏は18日、ウィトコフ氏とともにパリを訪れたのは「戦争終結に何が必要になりそうか、より具体的な枠組みについて協議を始め」、終結が可能かどうか見極めるためだと説明した。
さらに「もしそれが不可能で、立場があまりにかけ離れていて実現の見通しが立たないのであれば、大統領が『終わりだ』と言う段階におそらく来ていると思う」と説明。
「これは我々の戦争ではない。始めたのは米国ではない。米国は過去3年間ウクライナを支援してきたし、終結を望んでいるが、これは我々の戦争ではない」とも述べた。
「トランプ大統領は87日間にわたり、政権の最高レベルで戦争終結へ向けた努力を重ねてきた。今や実現可能かどうかを判断すべき時点に来ている。我々が双方と接触しているのはそのためだ」(ルビオ氏)
一方、ロシアは夜間にウクライナ東部ハルキウの住宅街へミサイル攻撃を行い、当局の18日の発表によると、1人が死亡、67人が負傷した。さらに多くの人が集合住宅の瓦礫(がれき)の下に閉じ込められている可能性もあるという。