ソマリアの武装勢力が裁判所襲撃、29人死亡
モガディシオ(CNN) ソマリアの首都モガディシオで14日、裁判所のビルが武装グループに襲撃され、外交筋によると29人が死亡した。同市の空港付近や軍施設でも爆弾テロが発生した。
裁判所襲撃の現場を見た地元ジャーナリストらによると、少なくとも10人の武装グループが建物に侵入し、一部が爆発物を起爆。残ったメンバーと治安要員との間で銃撃戦となった。当局者らによると、負傷者は60人近くに上った。
襲撃当時は地方裁判所で裁判が行われていた。同じ建物に最高裁判所も入っている。国営ラジオは、建物の中にいた少なくとも100人が無事に脱出したと伝えた。
同国のイスラム過激派、シャバブがツイッターで「きょうの作戦は、モガディシオに背教者の居場所はないことをはっきり示した」と犯行声明を出した。外交筋によれば、シャバブ側からは9人以上の死者が出た。
ソマリアのモハムド大統領は「追い込まれたテロリストの悪あがき」と断じ、「平和で安定したソマリアを築くという目標の達成を、少数のテロリストに妨げられることはない」と強調した。
治安当局者らによると、同市の空港付近では車に仕掛けられた爆弾が爆発し、支援物資の運搬で通りかかったトルコ人2人と、ソマリア民間人2人が死亡した。CNNに入った情報では、さらに軍の情報関連施設と医院でも爆弾テロがあり、死者が出ている。