オバマ、ロハニ両大統領の「歴史的」電話会談が実現
(CNN) オバマ米大統領は27日、ホワイトハウスで記者会見を行い、イランのロハニ大統領と電話で会談したことを明らかにした。米国とイランのトップが直接会話するのは1979年以来となる。
オバマ大統領は記者団に対し、(お互い)有意義で透明性があり、かつ検証可能な行動が取れるかが鍵となるが、それができれば、イランに対する国際的な制裁措置も緩和されるだろうと述べ、イランの核開発問題について包括的な合意も可能との考えを示した。
またオバマ氏は、電話会談の中でロハニ氏に対し、今週、国連総会での演説の中で述べた「(交渉には)大きな障害が伴い、成功が保証されているわけではないが、包括的解決が図れると信じている」との言葉を改めて送ったことも明らかにした。
一方、ロハニ大統領も短文投稿サイト「ツイッター」上で、歴史的な電話会談に言及した。
ロハニ氏のツイートによると、オバマ氏はロハニ氏に「イラン、米国間の関係改善は周辺地域に大きな影響を与えるだろう」と述べ、それに対しロハニ氏は「核問題については、政治的意志を持って努力すれば、問題を迅速に解決する道は開ける」と返答したという。
またロハニ氏は、国連安保理常任理事国にドイツを加えた6カ国とイランの代表団との間で行われる核問題についての協議への期待感もオバマ氏に伝えたことを明らかにした。
ロハニ氏のツイートは、オバマ大統領とのやりとりをリツイートしたものか、あるいはロハニ氏自ら作成したツイートかは定かではないが、ある米政府高官は、ロハニ氏のツイートは電話会談時の両大統領の口調を反映しているとしている。