違法採掘の作業員11人救出、一部は逮捕恐れ出てこず 南ア
(CNN) 南アフリカ・ヨハネルブルク近郊で15日、採掘禁止の古い金鉱山に入っていた作業員が落石で閉じ込められた。これまでに11人が救出されたが、残る約19人は逮捕を恐れて坑内にとどまっているという。
現場はすでに閉鎖された金鉱山。救急当局によると、救出された作業員は医療機関で診察を受けた後、地元警察に拘束された。健康状態は良好とされる。
坑道をふさいでいた岩石はすでに取り除かれたが、中に残った作業員らが救出を拒否しているため、救急チームは作業を中止した。
当初は岩盤が崩落したと伝えられたが、現場にいる南ア報道機関の記者によると、作業員らは競合相手が故意に岩石を落としたと主張している。閉じ込められた作業員らは大声で助けを呼び、パトロール中の警官がこれに気づいたという。
閉鎖後の鉱山での採掘作業は、危険性などを理由に禁止されている。鉱山労働者の生活のためにこうした採掘を合法化すべきだとの議論もあるが、鉱山を現行の安全基準に適合させるためには巨額の予算が必要となる。