ガザからイスラエルへロケット弾41発 停戦後最大規模
(CNN) イスラエル軍は12日、パレスチナ自治区ガザからイスラエルの居住地などへ計41発のロケット弾攻撃があり、報復としてガザの「テロ拠点」29カ所に砲撃などを加えたと発表した。短文投稿サイト「ツイッター」上などで述べた。
イスラエル軍によると、ロケット弾5発が居住地へ着弾、3発を対空防衛システム「アイアンドーム」で迎撃した。報復攻撃で標的への直撃を確認したとも述べた。2012年11月にガザを実効支配するイスラム組織「ハマス」との停戦合意が成立した後、ガザ側からの攻撃として最大規模としている。同地区でイスラエルとの緊張がさらに高まる恐れもある。
イスラエル、ガザ双方での死傷者の有無は伝えられていない。
ガザを拠点にする過激派「イスラム聖戦」の軍事部門「アルクッズ旅団」がロケット弾攻撃への関与を認め、イスラエルの移住地に対し数十発撃ち込んだと述べた。
ガザの治安当局筋によると、イスラエル軍は報復で、イスラム聖戦の拠点があるとされるラファ、ハーンユニスやジャバリヤ各地区を空爆。ハマスの報道担当者は空爆は6波に及んだが、無人の基地が標的となったと主張した。
ガザの治安当局筋は、イスラエルによる報復攻撃を予想し、軍事や民間施設からの退避を命じていたと述べた。
アルクッズ旅団の報道担当者は、ロケット弾攻撃は12年11月の停戦協定に対する長期にわたる度重なる違反行為に対応したものと主張。今回の攻撃を「沈黙の打破」と称した。