ローマ法王とエリザベス女王が初会談
(CNN) ローマ法王フランシスコと英エリザベス女王が3日、バチカンで会談した。エリザベス女王はこれまでにも歴代のローマ法王と会談してきたが、フランシスコ法王に会うのは初めて。
エリザベス女王はイタリアのナポリターノ大統領の招きを受け、夫のフィリップ殿下と共に日帰りで同国を訪問。大統領主催の昼食会に出席した後、バチカンに向かった。
女王はイングランド国教会の首長、フランシスコ法王はローマカトリック教会のトップという立場だが、非公式の会談という形で初の面会が実現した。
エリザベス女王はこれまでに、即位前年の1951年のピウス12世との会談を皮切りとして、故ヨハネパウロ2世など歴代のローマ法王4人と会談してきた。
イタリア訪問は当初、昨年に予定されていたが、体調を崩したために延期されていた。
ナイジェル・ベーカー駐バチカン英大使はバチカンラジオに対し、女王は今回のイタリア訪問再調整の機会を利用して法王に会うことを決めたと説明。「エリザベス女王が即位した1952年以来、英国とローマ法王庁との関係、そして英国国教会とカトリック教会との関係は大きく進展してきた」と話している。