レバノンのシリア難民、100万人突破 人口の4分の1
(CNN) 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のアントニオ・グテレス高等弁務官は3日、シリア内戦に関連し隣国レバノンへ難を逃れたシリア住民が100万人を突破したと発表した。
レバノン国内の居住者数の約4分の1に当たる水準。レバノンへ避難などしたシリア住民は2年前には1万8000人だった。UNHCRによると、レバノンは国民1人が抱える難民数では世界最多の国となった。
グテレス高等弁務官は声明で、国内にも問題を抱えるレバノンのような小国にとって100万人もの難民を受け入れる負担は極めて大きいと指摘した。
シリア内戦に伴い国外へ逃げた住民総数は約258万人。避難者の数が多いのはレバノンの他、ヨルダンとトルコなどとなっている。
シリア内戦は2011年春から拡大。国連によると、戦闘などに巻き込まれた死者はこれまで10万人以上に達し、多数が一般人となっている。
レバノン駐在のUNHCRスタッフによると、同国では毎日、2500人のシリア住民が難民としての登録を受けている。