イラク首相、サマラへの政府軍派遣を指示 武装勢力に対抗
イラク・アルビル(CNN) イラクのマリキ首相は14日、イラク北部の広範囲を掌握し、首都バクダッドへの進撃を目論むイスラム教スンニ派武装勢力「イラク・シリア・イスラム国」(ISIS)への対決姿勢を明確にするため、政府軍をシーア派の聖地「アスカリ・モスク」のある北部サマラに向かわせた。
マリキ首相は14日の会見で、「サマラは、反逆者らに汚された場所を少しずつ浄化していくための出発点であり、政府軍の集結ポイントとなる」と語った。
イラク軍は14日、サマラのあるサラハディン州の大部分を含む北部の重要地域をISISから奪還したと発表した。一方、バグダッドやサマラの治安当局は、サラハディン州の6~7割はまだISISの支配下にあるとしており、両者の主張に食い違いがある。