中国在住のカナダ人夫婦、国家機密を盗んだ疑いで取り調べ
香港(CNN) 中国国営新華社通信は5日、北朝鮮との国境に近い丹東に住むカナダ人夫妻が国防関連の国家機密を盗んだ疑いで取り調べを受けていると伝えた。
同通信によると、丹東の国家安全局による捜査の対象となっているのは、カナダ出身のケビン・ガラットさんと妻のジュリアさん。2人が拘束されたかどうかは明らかでない。同局の職員らはCNNの問い合わせに対し、状況を認識していないと答えた。
カナダ紙グローブ・アンド・メールによると、夫妻は1984年から中国に住み、2008年から丹東で喫茶店を営んでいた。
店のホームページは、北朝鮮に通じる鉄橋「中朝友情橋」から至近距離にあり、北朝鮮観光の行き帰りに立ち寄るのに最適とうたっている。店では地元住民向けの英語教室も開かれていたという。
カナダ政府は先週、中国から政府関連機関のコンピューターにサイバー攻撃があったとして、中国政府を非難していた。