イスラエル軍が避難施設に攻撃 米・国連から非難の声
エルサレム(CNN) パレスチナ自治区ガザで3日、国連運営の避難所となっている学校がイスラエル軍の攻撃を受け、少なくとも9人が死亡した。国連と米国は攻撃を非難する声明を出した。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)によると、学校にはガザの住民約3000人が避難していた。
国連によると、この攻撃で9人の死者が出た。パレスチナ保健省は10人が死亡したと発表している。少なくとも27人が負傷した。
イスラエル軍は、ガザの武装組織イスラム聖戦のメンバー3人が学校の近くでバイクに乗っているところを狙って攻撃したと説明。作戦の成果を調べていると述べたが、標的の3人に命中したかどうかには言及しなかった。
国連の潘基文(パンギムン)事務総長は声明で、攻撃を「重大な国際人道法違反」「義憤に堪えない犯罪行為」と非難し、事実関係の迅速な調査を求めた。
米国務省も、攻撃に「がく然としている」との声明を発表。「イスラエルには民間人の犠牲者を避けるよう、改めて一層の努力を求める」と呼び掛けた。さらに「武装勢力が近くで活動しているとの疑惑で、罪のない多くの市民の命を危険にさらす攻撃は正当化できない」と強調した。