新疆の襲撃事件、死者は96人に 新華社
(CNN) 中国国営新華社通信は3日、北西部の新疆ウイグル自治区で7月28日に起きた襲撃事件で、市民37人が殺害され、警察が「テロリスト」59人を射殺したと伝えた。
新華社によると、この事件では新疆ウイグル自治区で刃物やおのを持った集団が民間人や警察署、政府庁舎などを相次いで襲撃し、車両を破壊したり火を放ったりした。同地ではイスラム系のウイグル族と漢族の間で対立が激化していたという。
新華社は、この事件の首謀者はテロ組織「東トルキスタン・イスラム運動」と連携していると伝えた。
新疆ウイグル自治区では5月に起きた市場の爆発で多数の死傷者が出たことを受け、中国当局がテロ撲滅に乗り出していた。
ウイグル族の間では近年、中国の治安当局に過酷な扱いを受け、漢族に経済成長の恩恵を横取りされたとして反発が強まっている。
国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルは、雇用や住宅、教育など多くの面でウイグル族に対する差別があると指摘していた。