スペインのエボラ患者、防護服を脱ぐ際に感染か
マドリード(CNN) アフリカ大陸以外で初のエボラ出血熱感染例が確認されたスペインで、治療を受けている看護助手は、エボラ出血熱の患者を治療して防護服を脱ぐ際に感染した可能性があることが9日までに分かった。
地元メディアの報道によれば、エボラ熱に感染したのはテレサ・ロメロ・ラモスさん。ロメロさんは看護助手で、西アフリカでこの夏、エボラ熱に感染して帰国した宣教師ら2人の治療にかかわっていた。宣教師はその後死亡している。
ロメロさんの治療にあたっている医師によれば、ロメロさんは防護服もしくは手袋を脱ぐ際に、それらが自身の顔に直接触れてしまった可能性があるという。
地元紙との電話インタビューでロメロさんは、必要な手順を守っていたのでまさか自分が感染するとは思ってもみなかったと語っている。
スペイン当局は、西アフリカでエボラ熱に感染した宣教師らの治療では、感染を防ぐための適切な手順がすべて守られていたとしている。だが欧州連合(EU)は、ロメロさんがどのように感染したがの説明をスペイン側に求めている。
マドリードの保健当局はCNNに対し、ロメロさんが飼っていた犬を殺処分する意向を明らかにした。
米疾病対策センター(CDC)によれば、犬は発症しないもののウイルスの感染源になる可能性があるとの研究結果があるという。ただし、現時点で犬経由の感染が確認されたケースはない。