荒波で難航の捜索作業、CNN記者が同行 エアアジア機墜落
船長は「私には乗員の安全を守る責任があるが、遺体と機体の捜索も重要だ」と、緊張した表情を見せた。
夕方には目指す船が見えてきた。荷物を受け渡す段階までくればあとは簡単な作業かと思われたが、それは大きな見当違いだった。2隻の船が波に押され、ぶつかり合うほどまで近付いたところで、装置の入った段ボール箱を手渡す。波が引けば船はまた離れる。
続いて受信装置の稼働に必要なゴムボートを渡そうとするが、なかなか成功しない。1時間も繰り返すうちに日が暮れ初め、この日の受け渡しは断念することになった。
船はいったん引き返したものの、任務は半分しか完了していない。乗組員たちは数時間仮眠を取って、翌朝また海へ出る。荒波を越えて再び現場へ向かう、長い1日がかれらを待っている。