頭に刺さった刃物に気付かず3時間、男性命拾い ブラジル
ブラジル・サンパウロ(CNN) ブラジルで頭部を刃物で刺された男性が、頭蓋骨(ずがいこつ)を刃物で貫かれたままの状態で3時間以上かけて病院にたどり着き、奇跡的に一命を取りとめる出来事があった。
タクシー運転手のフアセロ・ニュネス・デ・オリベイラさん(39)は12月28日に北東部ピアウイ州アグアブランカのバーでパーティーに参加していてけんかに巻き込まれ、胴体3カ所、頭部1カ所を刃物で刺された。
胴体の傷は肺にまで達しており、オリベイラさんはまず近くの病院に運ばれて手当てを受けた後に、刃物の柄の部分が頭部から突き出たままの状態で、約3時間かけて100キロほど離れたテレシナの救急病院に到着した。
担当医はオリベイラさんの状態について、「ずっと刃物が頭に突き刺さった状態だったが、本人はそのことに気付いていなかった」「ショック状態にあったことと、少しばかり飲んでいたおかげで刃物が自分の頭に刺さっていることを理解していなかったと思われる」と話している。