過激派ボコ・ハラム、また住民拉致 少年ら40人
(CNN) アフリカ西部ナイジェリアの北東部ボルノ州で4日までに、イスラム過激派「ボコ・ハラム」が1カ所の村落を襲い、10~23歳の少年ら40人を拉致する事件が起きた。
拉致から逃れた一部の住民が証言した。これによると、攻撃ライフル銃などで武装する戦闘員は先月31日、マラリ村を襲撃、ボコ・ハラムの過激な教義を説いた後、約40人を拉致し車で森の方角へ連れ去ったという。
事件発生の情報は、ボコ・ハラムによる同州内での以前の攻撃で携帯電話の中継塔が破壊されたことなどがあり、伝達が遅れていた。
ボコ・ハラムはナイジェリア内におけるイスラム法(シャリア)に基づく厳格な統治の実現を求めて武装闘争を進めている。暗殺や爆弾テロの他、住民らの大規模拉致も繰り返している。
昨年4月には同州チボクで女子生徒200人以上を誘拐し、国際社会の非難を集めていた。若い男性や少年の拉致事件も起こしており、同年8月にはドロン・バガ村を襲い、少なくとも97人を連れ去っていた。