ISIS、イラク軍から米製兵器を奪取か 銃や装甲車など
イラク北部アルビル(CNN) イラクの一部地域を支配するイスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」は22日までに、イラク軍から奪ったとみられる数十丁の米国製の自動小銃M16や装甲兵員輸送車などの兵器を見せ付ける新たなビデオ画像を公開した。
ビデオは、首都バグダッドから北へ約161キロ離れたサマラ近くにあるイラク軍陣地を今月初旬に襲撃、制圧した際に撮影されたとみられる。映像には、機関銃、多数のロシア製の自動小銃AK47や他の軍用車両も登場していた。また、複数のイラク軍兵士の遺体も映され、1体は燃え続けていた。
イラクでISIS掃討作戦を主導する米中央軍は、ISISがこれら車両などを押さえた時期や場所、ビデオ画像が撮影された日時は確認出来ないとした。
ISISはこれまで、イラク軍の拠点を襲撃し、米国が供給した大量の米国製兵器を手に入れたとされる。昨年6月には北部にある同国第2の都市モスルを攻略。イラク軍はこの際、武器を捨てて、敗走していた。
米政府当局者は先に、イラク軍は最大で2万5000人の兵力を投入し、今年4月もしくは5月にモスル奪回の軍事作戦に踏み切るとの見通しを示していた。この作戦には、米軍が訓練した部隊も加わる見込み。