サイクロン被災の病院からSOS バヌアツ
病室には少女のほかに数十人の負傷者が横たわっている。患者用の水や食料をはじめ、けがを治療するための器具や医薬品、点滴液などが不足しているという。
当局の発表によれば、同島だけで少なくとも5人の死者が確認されている。病院では入院患者らが2つの部屋で身を寄せ合い、嵐が過ぎるのを待った。建物の周囲には倒木が散乱し、旗ポールは真っ二つに折れた。多くの病室が浸水して、施設の半分は使用不能な状態だ。
そんな中で16日、1人の赤ちゃんが誕生した。被災した産科病棟で、両親は無事に生まれたことを喜び合った。名前はまだ決めていないという。