サイクロン被災の病院からSOS バヌアツ
バヌアツ・レナケル(CNN) 大型サイクロン「パム」で壊滅的な被害を受けた南太平洋の島国バヌアツの南端に位置するタンナ島の病院から、CNNの衛星回線を通して惨状を訴える電話が入った。
サイクロンは13日から14日にかけ、最大風速約70メートルの猛烈な勢力でバヌアツを直撃した。首都ポートビラと周囲の島々との通信が途絶え、被害の全容は不明のままだ。
タンナ島はポートビラから飛行機で約1時間の距離にあり、飛行場から病院のある町レナケルまではさらに車で45分ほどかかる。
この病院のただ1人の医師、ローレンス・ボー氏はCNNとの電話で、9歳の少女が崩落した自宅の屋根で頭部に重傷を負い、生死の境をさまよっていると訴えた。
少女の母と兄弟は死亡した。ボー氏は、少女をヘリコプターなどで別の病院へ運んで一刻も早く手術を受けさせ、集中治療室に入れる必要があると語った。