カブール(CNN) 北大西洋条約機構(NATO)主導の国際治安支援部隊(ISAF)が撤退を進めるアフガニスタンで、イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が戦闘員の勧誘を始めている。国内の片隅で開かれた集会を、CNNが許可を得て撮影した。
集まった参加者らの前に立つのは、シリアで戦闘に加わり帰国したばかりのアフガン人男性。「きょうはシリアでのムジャヒディン(イスラム戦士)について述べたい」と、話を始める。自身や外国人も含めて5人の勧誘員が、アフガン各地に散ってこのような活動を展開しているという。
「キリスト教徒とユダヤ教徒はアフガンをはじめ、シリアやイラク、パレスチナでイスラム教徒を攻撃してきた」と訴え、「ジハード(聖戦)」の必要性を主張した。
参加者は全員顔を覆っていたが、意欲は伝わってくる。ISISはまだアフガンでの活動を始めたばかりとみられるが、同国にはイスラム武装勢力「タリバーン」の元戦闘員や、人生の目的を探す学生らがあふれている。