同国ではNATOが撤退を進める一方で、タリバーンが政府との和平交渉に応じるとの観測が強まってきた。これに反発する内部の急進派がISISに誘い込まれる可能性もある。
ある参加者は「異教徒と戦うことが私の目的。シリアにも行くし、アフガン国内で戦えと言われればそれに従う」と語った。地元での大学進学を希望しているという参加者も、戦闘員が受け取る報酬に強い関心を示した。
集会を撮影したCNNのアフガン人カメラマンは当初、シリアの国際テロ組織アルカイダ系過激派組織「ヌスラ戦線」の勧誘員とされるグループを紹介された。しかし実際には、ヌスラ戦線から離反してISISに移ったメンバーが、アフガンに勧誘員を送り込んでいるようだ。
集会で配られた応募用紙には、ISISが好んで使う「イスラミック・ステート」のロゴがあった。
国連のヘイソム事務総長特別代表(アフガニスタン担当)は国連安全保障理事会の会合で、アフガンでのISISの活動に懸念を表明。同国内にこれまでバラバラに存在してきた反体制派の分派グループが、ISISの下に集結する恐れがあると指摘した。そこには、同国が再び過激派の温床となる危険も潜んでいる。