ケリー米国務長官がロシア訪問 大統領、外相と会談
モスクワ(CNN) ケリー米国務長官は12日、2年ぶりに訪問したロシアでプーチン大統領、ラブロフ外相らと個別に会談した。
ケリー長官はこの日、ロシア南部ソチに到着した後、同市内にある第2次世界大戦の戦没者追悼施設でラブロフ外相とともに献花した。
ラブロフ外相との会談では、イランの核開発問題をめぐる交渉の成立やシリア紛争の政治的解決に向けた連携を確認したほか、イエメン情勢にも言及。両国が対立するウクライナ情勢をめぐっては、「2月に成立した和平合意が完全に履行されれば欧米は対ロ制裁を解除する」との立場を改めて強調した。
ケリー長官はソチからトルコ南部アンタルヤへ向かい、北大西洋条約機構(NATO)の外相理事会に出席。現地でウクライナのクリムキン外相とも会談し、ロシアでの協議内容を伝える。13日中に帰国し、ワシントンで湾岸協力会議(GCC)首脳会議の夕食会に出席する予定だ。