MERSの死者5人に、基地兵士の感染を確認 韓国
(CNN) 韓国保健当局によると、同国では6日夜の時点で中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスへの感染が確認された患者が64人、死者は5人に達した。首都ソウル南郊の烏山(オサン)空軍基地では兵士1人の感染が確認されている。
保健当局の発表によると、感染者の多くは医療機関で発生。死亡したのはもともと持病のあった患者だという。
烏山基地では3日、上級曹長が検査で陽性反応を示した。症状がみられなかったため再検査した結果、感染が確認され、現在も隔離されている。
この患者は、先月1人目の患者が見つかったとの同じ病院でアキレス腱の治療を受けていた。
同基地は4日、基地内でほかに感染例は報告されていないが、念のため兵士64人を含む70人に兵舎での待機を指示したと発表した。
MERSコロナウイルスは3年前にサウジアラビアで発見された。同国以外でこの規模の流行が起きたのは初めて。ウイルスの感染源や感染経路についてはまだ不明な点も多い。世界保健機関(WHO)は詳しい調査のため、韓国に専門家チームを派遣している。