台風15号がフィリピン直撃、死者10人
(CNN) 太平洋上で発生したダブル台風のひとつ、台風15号が22日、フィリピンを直撃した。当局によると10人が死亡し、1万3000人近くの住民が避難した。
ベンゲット、北イロコス両州など、北部の山間部が特に大きな被害を受けたという。
台風15号の最大瞬間風速は50メートルを超え、洪水9件、土砂崩れ8件、竜巻2件が発生。1カ所で橋が崩壊した。少なくとも7人が負傷し、3人が行方不明となっている。
台風の中心はその後、同国最北端バタネス州の北東沖を通過。台湾付近からさらに沖縄や九州方面へ向かい、上陸する恐れがある。
ダブル台風のうち16号は一時、最大風速が68.8メートルを超える「スーパー台風」に成長したが、23日現在、最大風速約40メートルの勢力で太平洋上を北上中。上陸の恐れはないとみられる。