韓国と北朝鮮が高官級協議 緊張緩和なるか
韓国・坡州市(CNN) 韓国当局者は22日、韓国と北朝鮮が同日中に板門店で高官級協議を行うことで合意したと発表した。両国間では20日に双方が砲弾を撃ち込むなど、緊張が高まっていた。
北朝鮮からは黄炳瑞(ファンビョンソ)氏と金正日政権時代から韓国との交渉役を担っていた金養建(キムヤンゴン)氏が、韓国からは洪容杓(ホンヨンピョ)統一相と金寛鎮(キムグァンジン)国家安保室長が協議に出席する。韓国大統領府によると、韓国側の出席者2人は北朝鮮から指名があったという。
北朝鮮は21日、韓国に対して「挑発」と「心理戦」をやめなければ代償を払うことになると警告。協議合意の発表前にも、北朝鮮のアンミョンファン国連大使が「韓国が最後通牒(つうちょう)に応じなければ、軍事的対抗措置は不可避となり、強力なものになるだろう」と威嚇していた。
南北関係は最近、非武装地帯の韓国側で地雷が爆発し、韓国軍兵士2人が重傷を負う事件が起き、緊張が高まっていた。韓国は北朝鮮の地雷敷設を非難しているが、北朝鮮は否定している。
韓国側はこの事件発生後、拡声器を使ったプロパガンダ放送を再開。これに反発した北朝鮮も今週、同様の拡声器放送に改めて踏み切った。韓国当局者によると、20日には北朝鮮が軍事境界線越しに韓国に砲弾を撃ち込み、韓国もこれに応戦した。