金第1書記、前線部隊に「戦時状態」の命令
(CNN) 朝鮮中央通信は21日、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)第1書記が南北間の砲撃の事態を受け、前線に展開した部隊に対し「戦時状態」に入るよう命令を発したと報じた。
朝鮮半島情勢が悪化する中、韓国と北朝鮮は20日、互いに軍事境界線越しの砲撃を実施。韓国国防省当局者はCNNに対し、北朝鮮側の砲撃への対抗措置として同日、同国の攻撃開始場所に数十発の砲撃を浴びせたと述べた。
南北関係は最近、非武装地帯の韓国側で地雷が爆発し、韓国軍兵士2人が重傷を負う事件が起き、緊張が高まっている。韓国側はこの事件発生後、拡声器を使ったプロパガンダ放送を再開。北朝鮮はこれを「直接的な宣戦布告行為」と非難し、同様の拡声器放送に改めて踏み切るとともに、 拡声器の破壊を示唆する警告を発していた。