韓国、拡声器での北朝鮮非難を再開 地雷で兵士の足切断
ソウル(CNN) 北朝鮮が非武装地帯に埋めたとされる地雷の爆発で韓国軍の兵士2人が負傷した事件で、韓国は北朝鮮に対する報復として、軍事境界線越しに拡声器から大音響を流して北朝鮮を非難する放送を再開すると発表した。
韓国国防省による北朝鮮非難の放送は、南北の関係改善を受けて10年以上前に中止されていた。放送を再開すれば北朝鮮側の反発を招くのは必至。北朝鮮はかつて、韓国が非武装地帯に設置した巨大スピーカー群を破壊すると予告していた。
地雷を踏んだ韓国軍の兵士2人のうち、1人は両足の一部を切断、もう1人は片足の足首から先を切断する重傷を負った。
この地雷について韓国政府と韓国駐在の国連軍司令部は10日、北朝鮮が休戦協定を破って非武装地帯南側の韓国軍の巡回路上に埋めたものだったと断定していた。
北朝鮮のメディアは10日の時点でこの問題には言及していない。しかし専門家は、北朝鮮が何らかの対応に出るのは確実だと指摘する。
韓国国防省によると、北朝鮮に向けた非難放送は夜間は約24キロ、平日は約12キロ先まで届くという。