北朝鮮で大うけ、CNNカメラマンによる「フラフープ外交」の顛末記

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北朝鮮で「フラフープ外交」

平壌(CNN) 北朝鮮を取材中のCNNカメラマンが訪問先の水族館で大勢の観客を前にフラフープを行う出来事があった。当人は予想もしていなかった事態だ。なぜ北朝鮮でフラフープをする羽目になったのか。カメラマン本人が事のいきさつを記した。

撮影に訪れたのは平壌イルカ水族館。故・金正日(キムジョンイル)総書記の命令で作られたとされている。

私は注目を浴びるのは好きではない。カメラマンとしての職業柄、普段は一歩引いたところから人々のありのままの姿を撮影したいと思っている。だが、大きなテレビカメラを携行した長身の西洋人の姿は北朝鮮ではめったにない光景であり、どうしても人目を引いてしまう。私はイルカショーの間、多くの視線が自分に注がれていることを意識しつつも平静を保ち、なるべく目立たないようにしていた。

平壌にイルカ水族館があるとは驚きだったが、観客は楽しんでいた。その多くは労働者のようで、遠足に来ていた小学生も大勢いた。私にとっては興味深い撮影対象だった。日常的な場面で北朝鮮の人々に接したのは初めて。1週間にわたる取材の間、これまでは常に政府の担当者が同行しており、撮影内容も全て決められていた。

来場者のほとんどはごく普通の市民のようだった。ただ、ここは北朝鮮のエリート層が住む地域。皆きれいな身なりで、良い靴を履いていた。彼らは外見を誇りにしており、休日でもフォーマルな服装を身にまとっている。

私は今回の取材にあたり、ごく普通の人々の素顔を撮影することを主眼に置いていた。

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