グアテマラ大統領が辞任 汚職関与の疑いで身柄拘束
(CNN) 汚職に関与した疑いで逮捕状が出ていた中米グアテマラのぺレスモリナ大統領が3日までに辞任した。当局は同氏の身柄を拘束した。後任にはアレハンドロ・マルドナド副大統領が就任した。
裁判所は首都グアテマラ市にある刑務所でぺレスモリナ氏の身柄を拘束する命令を出した。同氏に対しては、議会が1日に不逮捕特権の剥奪(はくだつ)を可決。2日に検察当局が逮捕状を出していた。
検察当局と国連の調査委員会によると、ぺレスモリナ氏と側近グループは製品輸入を求める業者に税金軽減の特権を与え、その見返りに収賄した疑いが持たれている。同氏は先月、国営テレビとラジオを通じ、容疑を全面的に否定。外国勢力の支援を受けた政敵による陰謀と反論していた。
今回の汚職容疑の発覚を受けグアテマラ市などでは大統領の即時辞任を求める抗議デモが週ごとに発生していたが、ぺレスモリナ氏は退任を拒否してきた。6日に大統領選が予定される中での退任劇となった。