湖に墜落の男性、浮き草につかまり2日後救出 インドネシア
ジャカルタ(CNN) インドネシア・スマトラ島のトバ湖で、乗っていたヘリコプターとともに行方不明になっていた男性が2日ぶりに救出される出来事があった。男性の命を助けたのは、湖に生える水草だった。
救急当局によれば、男性はフランシスクス・スビハルダヤンさん(22)。ヘリが湖に墜落したため、衣服を脱いで下着だけになり、ホテイアオイを浮き輪代わりに体に巻きつけて助けを待っていたという。
救助チームは水草の中に浮かぶフランシスクスさんを13日午後に発見し、病院に搬送した。14日時点で、フランシスクスさんは衰弱しているものの、発見当初よりはいくらか回復した状態にあるという。
フランシスクスさんは足に小さな傷がいくつかあるくらいで、大きなけがはしていないという。
フランシスクスさんの証言から、湖の上空で乱気流に巻き込まれたことが事故の原因とみられている。
事故機にはパイロットと航空機関士、それにフランシスクスさんら3人の乗客が乗っていた。フランシスクスさんによれば全員がヘリから脱出し、しばらくの間は一緒に浮かんでいたが、徐々にはぐれてしまったという。
残りの4人の発見に向け、軍や警察、地元住民など800人態勢で捜索が続いている。
周囲を火山に囲まれたトバ湖は東南アジア最大の湖。中央には大きな島がある。